情報価値のルール
インタビュー2009(2)チームラボ猪子寿之社長「情報価値のルールが変わった」
情報価値のルールが変わった、とあるけれど、正しく言えばルールが多様化したという感じかな?
記事内の和田アキ子と初音ミクの比較における「誰かに渇望される」という特徴は、即ち直接的なマネタイズがしやすい、ということになるのかも。
和田アキ子のCDは1,000枚も売れなくて業界関係者が困っている、なんて状況がニュースになるぐらいですが、一方で初音ミクのリリース予定のCDは予約の段階からアマゾンのランキングで1位、リリースされた暁にはオリコン1位が確実視されている状況だったりします。
かと言って、和田アキ子がダメかと言えば全然そうではなくて、誰にも渇望されないレベルまで認知度が向上すると、ある種のパブリックコンテンツとして、別次元のビジネスが成立するということに他ならないのでは?
ネットの世界で言えば、初音ミクがBtoC直接課金モデルであるとしたら、和田アキ子は無料広告モデルみたいなもので、そもそもビジネスモデルと言うか、ビジネスの土俵自体が異なっているような気がします。
なので、CDが売れていないのに紅白のトリを和田アキ子が務めるのはおかしい、という議論こそがおかしくて、和田アキ子クラスのパブリックコンテンツだからこそ紅白のトリが務められる、と考える方が自然でしょう。
ただ、マネタイズしやすいコンテンツと世間的な認知度の高いコンテンツの区別というのは非常に曖昧で、それ故、
- 世間的な認知度が高い=マネタイズしやすい
という錯覚に陥ってしまうケースが非常に多いのも事実。
プロモーションで使うならいいけれど、ビジネスでコンテンツを担ぐ際には、認知度は低くても、潜在的な渇望度が高いようなコンテンツを慎重に選ぶ必要があるでしょうね。
株式投資で言えば、バリュー株投資みたいなモンか?
Wii Musicが売れない理由
なんて偉そうなタイトルをつけてみましたが、どうやら当初の予想通り?Wii Musicの売上があまり芳しくないようです。
もちろん、そこそこは売れているようですし、年末商戦に向けてジワジワと売れてくるのかもしれませんが、Wii FitやWii Sportsの爆発力に比べると、やはりかなり見劣りがしてしまうようで・・・。
10月に入ってからティザーっぽいCMがバンバン流れていましたが、個人的にはあのCMを見た時点で、このソフトはそんなに売れないだろうな、と思っていました。
と言うのは、スポーツやダイエットと違って、楽器演奏というのは、その動機付けや目的が大きく違うような気がするんですよね。
端的に言えば、音楽は(カラオケもDJも、強いて言えばダンスもそうですが)人に見せたい、カッコ良く思われたいといった、外部からのフィードバックを得るためにやるモンなのかな、と。
スポーツやダイエットは、健康とかストレス解消とか、自分のために頑張るといった要素が強いのが、一方で音楽は、もちろんレベルが上がれば、単純に演奏技術の向上を目指すことを目的にする人もいますが、多くのライトユーザにとってはそれよりも何よりも、単純にピアノやギターが弾けるとカッコいい、とか、憧れのミュージシャンみたいになりたい・・・といったある意味変身願望にも近い理由で楽器を始めるのではないでしょうか?
だからこそ、楽器を弾いている自分がカッコいいと思えて、かつそれを披露する場が用意されていることが、楽器演奏をライトユーザ向けエンタテイメントとして扱う際の大きな要素だと考えています。
カラオケやゲーセンの音ゲーがいい例ですね。
(アイマスなんかも、ある意味そうなのかも?)
そこへ振り返ってWii MusicのCMですが、ハッキリ言って、演奏している姿が全然カッコ良くないんですよね。
Wii FitやWii Sportsと同じように、等身大のユーザがプレイしているところを見せるというアプローチだと思いますが、こと楽器演奏ではそれではダメなような気がします。
いかにも楽器が弾けない人が、楽器演奏そのものを純粋に楽しめるという想像の範囲を全く超えないというか・・・そうではなくて、それこそ有名なミュージシャンでも起用して、そのミュージシャンがホンモノと遜色なく演奏しているシーンを見せるとか・・・そういったカッコ良さや期待を感じさせるような内容の方が良かったのではないかと思います。
ま、任天堂としても、これでもかと言うぐらいにマーケティングを行なった上で、このゲームを出して、そしてこの広告展開を行なっているワケですから、純粋な楽器演奏の楽しさ訴求で勝負出来るということなんでしょう。
もちろん、Wii Musicを通してホンモノの楽器に触ってみたいと思ってくれる人がひとりでも増えることを期待したいところですね。
今後の売れ行きについても、注視していきたいところです。
アイドルのキャラビズ化の先にあるもの
一瞬、どこかのアイドルの話かと思いきや、ゲームの世界のお話なんですね。
(そう言えば、島耕作の社長就任のニュースも、いかにもリアルの世界の話っぽい見出しが踊っていましたっけ。)
アイマスはニコニコ動画でちょっと見るぐらいで、あまり詳しくは知らないのですが、アイマスのファン層ってハロプロ等のリアルなアイドルグループと棲み分けがなされているのでしょうか?、それとも被っている?
それにしても、電撃移籍やらメンバー離脱やら、まさにハロプロの流れそのものな感じですね。
キャラクタービジネス業界は、年間ン百以上の新しいキャラクターが登場しては、翌年にはその殆どが消えてしまうという、芸能界以上に厳しい業界みたいですが、一度当たったキャラクターについては、生身の人間よりも息の長いビジネス展開が出来るそうです。
生身の人間と違って、歳もとらないしスキャンダルもおこさないし、ましてや出来ちゃった結婚で引退なんてこともなく、ようは権利元でキャラクターのプロパティを完全にコントロール出来るのが、その理由として大きいところではないでしょうか。
モーニング娘。等のアイドルグループを熱心に追いかけ続けてきた人達にとって、みんな揃いも揃って出来ちゃった結婚で引退、なんてシビアな現実を突きつけられると、今まで熱心に応援して来たのは何だったんだ?、なんて思ってしまいますよね・・・だからこそ、清く正しく美しく?品質管理がなされた、この種の二次元アイドルが支持されるようになってきたのかも?
でも、ちょっと心配なのは、リアルのアイドルにはそういったシビアな現実があるからこそ、ファンを卒業してファン自身も普通の人に戻ったり、また他のファンになったり、と、時の流れによる成長?新陳代謝?があるのが、それがなくなると、ファンはファンである自分と現実の自分との乖離がより大きくなって、ふと我を振り返って精神的なバランスを崩したりはしないでしょうか?・・・(何か上手く表現出来なくて申し訳ない)
オンラインゲームとかもそうですが、リアルの世界との時間軸が違う世界にどっぷりハマってしまった人が、その時間軸の違いに悩まされるような状況が、今後ネット社会がどんどん進むにつれ、多くなってくるような気がします。
ま、もちろん、キャラクターだってゲームだっていつまでも同じだと、そもそも飽きられるし、その世界での新陳代謝もあるでしょうから、大多数の人がリアルバーチャルを問わず健全に楽しめるんでしょうけれど・・・。
ディズニーマニアな女性は、ばーちゃんになってもミッキーのヘアバンドをつけてディズニーランドで遊ぶのかな・・・。
ネットが非リア充の受け皿にならなくなってきた
もう何件あるかわからないネットでの殺人予告。
その動機の多くが本当に人を殺したい、ということではなくて、目立ちたいとか、親を困らせたいとか、ようはかまって欲しいという類の動機が中心みたいですね。
で、何でそこまでリスクを取ってまでネットで自分の書き込みに対するフィードバックを得るような行為に出るのか?、ということについてふと思ったのですが、ネットがいつの間かWeb2.0な時代になってから、SNSやらブログやらCGMが出てきて、コメントやトラックバックや足あとやソーシャルブックマークみたいな反応を返す仕掛けが充実してきて、反応があることそのものやその数や質に価値が出てきて、しかもその反応が誰に対しても可視化されるようになってしまったので、ようはネットで愚痴っても華麗にスルーされることこそが、殺人予告をするぐらいの精神状態の人にとっては、一番辛いのかも?
思えば、インターネットが日本で普及し始めた頃(90年代後半ぐらい?)は個人のホームページ制作が流行って、見ず知らずのホームページの作者にメールしたり、掲示板に書き込んだり、といった牧歌的な社会が展開されていたのが、2000年以降ぐらいから、そんなコミュニケーションも減って、個人のホームページは自己満足の世界、反応なんてないのが当たり前だったんですよね。
そもそも今みたいに誰でも発信側になれる状況ではなかったので、ホームページを自分で運営している人ぐらいでないと、他の人のホームページのアクセス数や掲示板の盛り上がり状況なんて、そもそも興味や価値の対象ではなかったように思います。
で、一方今や誰でも発信者になれるご時世・・・で、この状況下において何が起こったかと言えば、例えばmixiやブログのスイーツ全開な日記にコメントがバンバンつく一方で、自分の切なる思いをマジメに語ったブログにコメントがつかない、ついてもアフィリのトラックバックだけ・・・といった、フィードバックの格差を生み出してしまったんですよね。
以前のネット社会だったら、自己満足全開な個人ホームページを書くだけで心がもしかしたら満たされていたのかもしれないのが、いつの間にやらフィードバックがないことがダメだ、やっぱり俺はリアルでもネットでも見捨てられているんだ、なんて、ネットの世界でも満たされないどころか、逆にリアルでの疎外感を増幅させてしまうような状況にネット社会もなってしまっているのかもしれません。
このフィードバック至上主義的が、ネット社会をむしろリアル社会よりもギスギスさせてしまっているだけに、心に深刻なダメージを持っている人がネットに助けを求めるというのは、むしろ逆効果のような気さえします。
ただ、フィードバックがもらえれば当の殺人予告者だって本当に人を殺したくなんかないハズなので、自殺予告という手段ではなくて、でもそのぐらい簡単でかつポジティブな行為としてフィードバックが得られるような仕掛けを作ってやれば、少しは抑止効果に繋がるでしょうか?
ジャストアイデアですが、例えば身分を明かさないでワンクリックでWebMoney決済か何かで、小額でいいので募金が直接どこかの孤児院とか施設に行えて、ちょっといい人気分を味わえるとか、で、いつもは辛口な2ちゃんねらーの皆さんも、「偽善wwwwだがそれがいい」みたいな同じ目線で良くも悪くも反応してあげる、みたいな、本人にとってはちょっといいコトをした気分になれて、でもヘンに恩着せがましくもしないことでプライドを傷つけないで、ようは、
「べ・・・別に、あんたのためにやったワケじゃないんだからね!」
なんて思わせて少しでも気を紛らわせることが出来るようなサイトがあれば、いいのかな?、なんて思いました。
予告inの中の人みたいなギーグが作ってくれないかな〜。
ニコニコ動画コンテンツ課金&投げ銭の布石?
世間は右も左もアイフォーン関係の話ばかりですが・・・。
モリタポとニコニコ動画の連携、いよいよやってきたという感じです。
この流れだと、近い将来モリタポでの有料コンテンツダウンロード&投げ銭もあるかな?
ニコニ・コモンズなる独自の権利管理のフレームワークも用意されているし、これと連動した有料コンテンツ配信における合法MADのレベニューシェアモデルなんかが出来たら、ちょっと凄いかも。
引用された側にも一定のルールで決められた料率でレベニューが自動的に入ってくる、みたいなスキームが出来たら面白そう!
これは、モリタポがデジタルコンテンツの超小額課金決済インフラのデファクトになる日も近い?
ちなみに、アイフォーンではニコ動は観られないんでしたっけ?・・・orz
産婦人科医が足りないとは言うものの
先日、知り合いの外科医に聞いたところによると、産婦人科医の総数はここ数十年であまり変わっていなくて、でも少ない少ないと言われるようになったのは、助産師(かつては助産婦と呼ばれていた)による出産が減ったことによる影響が大きいんだそうで・・・。
一昔前は助産師による出産の件数も多くて、家庭分娩も普通に行われてたようですが、昨今はとにかく病院で産婦人科医による出産のニーズが高くて、結果として少子化にも関わらず相対的に少ないと言われるようになったそうな・・・。
今後更なる少子化が見込まれる中で、産婦人科医を増やすことによって更に他の科の医師が減ってしまうと、特に外科医は産婦人科医以上に深刻な人手不足なので、ますます医療環境は悪化しそうですね。
こんな事を言ったら怒られそうですが、ぶっちゃけ眼科とか耳鼻科とか、もうそんなにいらないだろう、という気がしないでもないですが・・・。
字幕系サービスに対して思うところ
動画と字幕の連動したサービス、つまるところのニコニコ動画的なサービスについて雑談する機会があったので、その中で出てきたサービスの一部まとめ。
何かモバゲーとかニコ動とかセカンドライフとか、流行りのサービスのエッセンスを詰め込んだ感じで、でも面白そうかも。
ケータイをガンガン使う若い人向けにはいいんだろうけれど、個人的にはWiiでもこういうサービスが使えると嬉しい。
そう言えば、最近特にジャニーズ好きの女の子同士が、予め申し合わせた時刻に同時にDVDを起動させて、掲示板でチャットしながら観るってスタイルが流行っているらしい。
実況板のオンデマンド版みたいなノリなんでしょうか・・・。
実況板のモロ連動と言えばこの辺が有名かも。
もっと頻繁に読み込んで、ほぼリアルタイムにコメントが流れてくれると嬉しいんだけれど、さすがにそれはキツいかな。
あとは字幕.inとか、他にはサービスというワケではないけど、海外におけるファンサブの現状なんかのトピックも。
字幕ということで、サービス側から出す情報を映像の補完の役割でどう提供するか?、という観点が雑談のスタート地点だったのが、実際に今流行っているサービスは、字幕というよりはコメント、つまりユーザ側からのソーシャルな情報がメインで、しかも使われ方は映像の補完よりも、むしろ映像には関係なくてもコミュニケーションのネタになる方が価値がある、という傾向があるかもしれないです。
テレビ番組のテロップなんかは、まさに前者の字幕的な位置付けですね。